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若気のいたり

宅録3人組ザ・ブレーメンのメンバーによる交換日記です。

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タケシ日記~枯れてしまったさくらの花~

シロップの新作がとても良過ぎて良過ぎて仕方がなくて、武道館のバックステージ選考にも落選したからもうこっちとしてはこのCDを聞きまくるしかないわけで。
というわけで全曲レビューなんぞをしてみようと思います。
勢い余ってとはこのことだ。

Syrup16g AL『Syrup16g』


1.ニセモノ

今までのシロップ像に一番近い曲であろう1曲目。
いつでも死ぬ気と口では言うけど結局死ぬことなんて絶対できない俺ってのはどうしようもないニセモノだ、っていう五十嵐の独白であり、要は普通に生活してる俺たち一般人の代表としてのシロップ節が冴えている曲。

“結局俺はニセモノなんだ 見せ物鑑賞
 拾った思い吐き出して 愛されたいの まだ”

どうせ俺もお前も自分の本当の気持ちだって思っていることだってそこら辺に転がっていた適当な理由をその場その場で拾ってきてそれが本当って顔をしているだけのくせして愛されたいとか思ってるんだから本当に救いようないよね、っていうのを否定できる人間なんてこの世に居ないわけで、このサビの1節だけで、シロップの大衆性というか、ある少数の特定の人だけだけの曲ってわけじゃ全然ないってことがわかるというかわかって欲しいというか。
タイミング次第ではシロップの代表曲になっていたであろうなぁと思う曲。
ニセモノ=COPY。
あ!ってなるよね。


2.さくら

“これはこれで青春映画だったよ 俺たちの”

という1節だけで、この曲はとてつもない曲だと思うし、こんなことをこんなポップな曲で歌う五十嵐って本当に素晴らしいし恐ろしいと思う。
心の底ではすっかり冷めているくせに本気で寂しがる、俺も含めてどこにでもいる男の本当の気持ちは結局こんな風に過去を振り返ってしまう。
そういった残酷で見事すぎるな心理描写だと思います。
シングルカットして月9の主題歌になればいいと本気で思う。
全てのもう渦中にいない人のための歌。
アルバムの中で一番好き、今のところ。


3.君をなくしたのは

この歌で何も伝える気ないでしょ?五十嵐さん?
少なくとも俺にはちょっとわからない。
今までのシロップは良くも悪くもわかりやすくて、こういう曲は一番かっこわるいと思っていたんでないかと俺なんかは思っているのですが。
うん、まぁメロディは良い。
でも無理にでも理解しようと思わない。
まぁリアルといえばリアルなんですが、ちょっとまぁファンのひいき目で見て保留。


4.途中の行方

この曲も『HELL-SEE』なんかに入っていてもおかしくないな。
きっとファンの中に好きな人が結構いるだろうな。
どうも俺はこういう曲は素直に聞いてしまって何か考えるとかないみたいね。


5.バナナの皮

“I feel my love! So beautiful lives”

シロップが一番ノリに乗っていた頃(と、こういうことを書くととても悲しくなるんだけど)、こういったポジティブな歌詞のある歌が五十嵐の本気の願いのような気がして、とても切迫感のある息苦しいくらいの歌になっていました。
『根ぐされ』の“可能性なんか∞”とか、『Your eyes closed』の“愛しかないとか思っちゃうやばい”とかそういった歌ですね。
この歌は結構前からライブでは歌われていたようで、『Mouth to mouse』に入っていたりしても違和感ない感じ。
そういえばあのアルバム、今考えるとかなり完成度高かったのかな、当時は贅沢だったから良いけど一番良いわけじゃないかな程度にしか思っていなかった気もするけど、ってなんかこの曲を聞いてると前のことを思い出します。
何気にこのアルバムを象徴している曲。


6.来週のヒーロー

色々思うことはあれども、ちょっと書くのはやめときます。


7.ラファータ

しょっぱなから歌詞が秀逸な、これももう超名曲。

“雨が降れば傘を差せばそれでいいか 人の心に差す傘は頼りなく
 だからかわりに涙を流すのかな 悲しみに溺れてしまう その前に”

もうミスチルか、ミスチルなのか、っていいたくなるくらいいわゆる普遍的な名曲。
本当にシングルカットして月9の挿入歌なんかにして100万枚くらい売れてしまえば素敵なのにね。

“ただこの日を生きている 続いていく”

この一節だけでも、シロップのそれこそ1stCDの『フリースロー』からずっと変わらない大前提というか基本理念を表現できていて。
どんなに死にたくなるくらい嫌なことがあって、もう人間辞めてしまいたいとか思ったりするみっともない俺やあなたに幸運にも明日が来ないことなんて、絶対ないんです。
そういったどうしようもなく続いていく日々を生きるしかない、という覚悟がシロップの歌には必ずあって、そう考えて歌を作っている人が少なくともこの世の中に一人いるんだっていう思いがあって。
だから(おそらく)世間的に暗いとかネガティブとか言われている音楽を聞いてこんなにも救われるんだろう、と俺なんかは思っていて。
最後の“ねぇラファータ”がとてつもなく優しくて嬉しいようなやっぱり寂しいような、だけど、本当に本当に名曲。


8.HELPLESS

あぁ、困った。
俺はこのアルバムでこの曲、好きな曲ベスト3くらいに入れてしまうかもしれないくらい好きなんだけど、なんか言葉が出てこない。
きっととてもシロップぽい曲だから俺は大好きなんだなって思います。
どれかといわれれば『HELL-SEE』っぽいからなのかな。
この歌詞の中の、永遠と静寂へのアプローチがとても素晴らしいというかまさにドンピシャだなぁと思いました。
あぁ、困った。


9.君を壊すのは

ギター一本弾き語り。

“僕が見たいのは あなたの笑顔で 宇宙の神秘なんて どうでもいい”

どうしちゃったの五十嵐、恋しちゃった?ってきっと前なら思ってたけど、なんかもうこのアルバムに入ってると普通に聞けちゃう、っていうのがこのアルバムがシロップ史上ありえなかった感じのアルバムだっていうことなんだろうな。


10.Scene Through

ありそでなかったどこまでもロックバンドっぽい曲。
何も深く考えないでとりあえず気持ちよい感じで録ってみましたという感じ。
もしかしたら考えまくってこういう形になったかもしれないけどそう聞こえる。

“心の中に 答えの中に
 確かなものは 何一つない
 のに”

このサビの歌詞の“のに”があまりにシロップであり、五十嵐であるわけで。
シロップは何もないのに、どうして俺は諦めきれていないのか、その問いをずっとずっと繰り返してきたバンドでした。
何かを願わずにはいられないのはどうしてなんでしょうね。
それが自分を苦しめるのはよくわかっているのに。
だから早く完璧に諦めなよ、って歌うのがシロップで、それをどうしてか願ってしまうだよ、って歌うのもシロップで、だから俺はとても好きなんだよなぁって改めて思います。


11.イマジネーション

ここまで敢えて触れずにきたけど、残り2曲なのでいよいよ書きますが、これほどまでに『解散』を意識させる歌詞をちりばめているラストアルバムって果たして他にあるんでしょうか?
この『イマジネーション』と最後の『夢から覚めてしまわぬように』だけでなく、全ての歌の歌詞から“解散”の匂いが感じられるのはあまりにわかりやすいというか、ぶっちゃけ過ぎというか、本当にシロップらしいというか。

“さぁ終わりにしよう 何もかも
 そこから何かが始まるさ”

“成功するのが全てとは 今でも思っていないけど
 守るため強くなる 必要はあるんじゃないか”

“最後のチャンスだとわかっていたのに 掴めない”

“たくさんの歌 たくさんの思い出が
 イマジネーション 身体を突き抜けていく”

とか、その他色々。
だから、このアルバムは結局のところファンだけのために作られたアルバムなんだろうなと思います。
五十嵐が作りたかったわけでなく、今まで待っていたファンのために。
こんな気持ちで俺たち解散するんだ、っていう報告なんじゃないかって思うんです。
俺はそんな意味でこの歌を聞いていると、本当にシロップがいなくなるのがわかってとてもとても切なくなるし悲しくなります。
残りあと1曲。
あぁ、終わってしまう。


12.夢からさめてしまわぬように

最後もギター一本弾き語り。
誰にも優しいメロディ、誰にも優しい歌詞。

“夢の先のことを考えて泣くのは
 もう やめておこう”

“会いたいよ”

こんな曲で終わってしまうなんて、本当に心から五十嵐はずるい。

“そっと行かないで 少しだけ 声をかけて”



【総括】
ラストアルバムとしても、普通に良い曲ずくしのアルバムであるという意味でも、素晴らしいアルバム。
もう、そうとしか言いようがない。
ちなみにこの原稿というか日記を仕上げるまでに、一番最初に聞いたときから書き始めて今日までかかりました。
毎朝会社に行くときに聞いて、帰り道でも聞いて、家に帰ってからも聞いて、もう何回聞いたかわからないけど、それでも全然飽きないアルバムっていう事実だけでもやはりとんでもない作品なんだろうと思います。
ファンの贔屓目満載でずばり言い放ってしまうと、もう今後こういった色んな意味でスリリングで、リアルで、日常のちょっとした不安感や何気ない罪悪感や行き詰まり感をここまで共有してくれるバンドは絶対あらわれないと思います。
こんな才能豊かなソングメイカーのいるバンドに一度も世間的な成功を味わわせなかったのは本当にかなりのいらだちを感じます。
このアルバムが俺が歳をこれからどんどん取っていく間にも絶えずレコード屋さんのどこかに置かれていることを心の底から祈ります。

最後に、あー、武道館行きたかったよ。。。
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  1. 2008/02/14(木) 22:32:09|
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ザ・ブレーメン

Author:ザ・ブレーメン
2000年生まれの宅録3人組です。
ほとんどメンバー間で喧嘩もなく無事6年目に突入しました。
『ブレーメンの隠れ家』というHPでマイペースに活動しています。
この「若気のいたり」ではメンバー3人が日々のあんなことやそんなことを書いていきます。
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